研究室の考え方
目的意識の違いの明確化
研究室は教育・学問の場所ではなく,教授の人生と自己実現のために論文を生産する場所です。一方で、私たちは『投資』して、将来生きるためのお金、賃金を稼ぐ手段として大学で学び、研究室で生活するのです。従って、大学の出口は理系であっても、就職活動での自身が満足する進路決定であり、その為に、自己PR、コミュニケーション能力、ES(エントリーシート)やインターンシップでの経験が重要なのです。けっして、研究生活や論文投稿や学会参加が目的になってはいけません。利害関係を自覚して、教授に逆らうべき点は逆らう必要があります。
教授にとっての学生とは
得てして、教授は配属生を選べません。いわば、教授にとって配属は一年に一回しかないガチャです。
教授は実験をしません。素晴らしい研究成果を出すのは学生です。従って、教授にとっても優秀な学生を囲い込むことが死活問題になります。R、SR、URの学生を引くために、さまざまな手段を活用しています。そして、そのユニット(あなたを含む)は3年でロストします。従って、一部の研究室では、普通の学生を丹念に指導・育成するよりも,有能な人を使い倒し,そうでないのに雑用,不確実な研究をさせたほうが効率的であると割り切っておられます。そうして、使い潰した学生のそのあとの人生なんて、眼中にありません。
実際に,大規模な研究会の呑み会にて、
従順な学生は徹底的に利用しますが、使いにくい学生さんは何もさせず「機械が壊れなくてよかった」と考えている。と飲み会の席で言っておられました。(各大学の研究室のHPのポリシーを見ると似たようなことを名言されているトコもちらほら、おられます)。
ある意味で、指導教官側にしても、アカハラの危険を冒してまで親身に指導するだけの価値はないですから。
学位をいただくために必要最低限の貢献は必要です。それだけです。かけてもらった労力以上の雑用・奉公をする義務はありません(後進の為にもしてはいけません)。間違っても,健康と人生を犠牲にしてはいけません
現在の研究室生活を振り返ってみてください。
今、どんな指導をされていますか。
今日、今週,今月,どんな指示のもとで研究生活を送っていますか?
卒業後に研究者として生きていけるだけの,正しい実験方法や正しい分析手法,研究の為の初歩の知識,倫理観を十分に身につけていますか?
社会人として必要なコミュニケーション能力を育める指導法ですか?
生きるお金を稼げる教育ですか?
多くの学生は借金をして研究生活を送っています。
にも、関わらず、
無理な研究室運営のしわ寄せで、雑用を押し付けられていませんか?
ポスドクやドクターの実験マシーン・単なる労働者にされていませんか?
健康を害する結果になっていませんか?
就職活動を真剣に取り組む時間がありますか?
無駄だからと放置されてないですか?
落ち着いて考えて見てください
これがあなたの人生で最も輝いている青春ですよ。
あなたが現状に,
満足しているなら問題ないです。
幸せですね。
そうでなければ,ただ時は過ぎて行きます。
今を選んだのはあなたで、これからの未来を選ぶのもあなたしかいません。
今の生活の先に未来はありますか?
今、アクションを起こさなければ、この先、ずっと同じ道、誰かの犠牲になり続ける人生ですよ。
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