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2016年7月5日火曜日

理系の研究室の選び方②

理系の研究室の選び方②



引き続き、研究室配属において失敗した項目と、再び研究室を選択するならば重視すべき項目を挙げます。

 就職活動に関する事項


1.就職活動は個人の成果に過ぎない(就活に向けて全力を注ぐこと)


 就職活動は忙しい研究の傍ら、時間を確保して就職活動に取り組んだ先輩個人の成果です。研究室の名前と就職活動は関係ありません。
よく、『うちの研究室で研究して論文を出して鍛えられたから、OBOGが大企業への就職できた』と研究室紹介やHPにて誇らしげにアピールしています。しかし、研究室生活によってよい就職活動の成果が得られたわけではない場合が多いです。なぜならこうした研究室では、『できる奴が配属を希望する雰囲気』によって、学業に関しては成績上位者が濃縮されている場合が多いです。つまり、もともとポテンシャルの高い人材が集まっています。従って、できる人間を使うことしかできない指導教官は人材の育成力・指導力が乏しいことが多いです。イマイチな人はずっとイマイチなママで放り出されます。気づかない人間は使い捨てられます。是非、修士論文発表を公聴してみましょう。一目瞭然です。

にも関わらず、指導教官は『できる先輩たちがそうだったから』、小手先だけの就職活動なんて無駄である、インターンは時間の無駄である、就活よりも実験すべし、それが就活に直結するとイデオロギーを流布しています。あなたが主張できる人間でなければ、就活より研究室のためにコキ使われます。
純粋にできた先輩・後輩の就活を見聞きして、ビジネスマナーや面接の基本を習得するために、最低限の時間をとっていれば、希望した企業・待遇のよい企業に就職できたと思われる事例が多いです。採用を判断するのは企業です。被採用者は靴の種類、ネクタイの結び方、声の出し方etc…といったその場限りの就職のためのノウハウを身につけなければスタートラインにさえ立てません。その上で、専門的な判断をしてもらえるのです。理系の学生の一部は、純粋過ぎて人と気持ちよく対話・議論する技術をなおざりにしすぎています(いずれ詳しく書きます)。どれだけ就活のために『自分の』時間を確保して、訓練できるかが就職活動やその後の人生に大きく影響します。
同時に、満足な就活をされた方の多くが、研究室の雑務の放棄(押付)、教授の出張を見計らってESを作成するために研究室を離れたり、嘘の面接予定を報告したりと賢く立ち回っています。他人の評判では稼げませんそれくらい、人生を真剣に考えて、図太く堂々と立ち回れる人が就職活動で成功していきます

ま、うまくやった彼らをみて更に『先輩たちがそうだったから』と指導教官が勘違いしていくのですが


2.特殊な例をに騙されない、裏を取る、自分で判断する


特殊な例をあたかも一般的な事実であるかのように語っている場合があります。教授に配属の相談に行った際、「研究がメインだけど、インターンに参加した学生もいるよ」と満面の笑みで語って居られました。実際に、配属後の内情は、インターンに参加された方は、散々、先輩方に釘をさされると同時に嫌味を言われ、教授にも良い顔をされず、参加自体に非常に苦労したとのことです。同時に、その過程でインターンを断念した先輩が多数、存在しました。指導教官からの情報は、優秀な実験マシーンを勧誘するために、特殊な事実に焦点を絞って、研究室の方針や実情と異なる都合のよい情報の場合もあります。必ず裏取りを行なうことをお勧めします。

 特に大学のセンセイの研究室選択へのアドバイスは参考になりません。研究室の配属に関して、講義等で仲が良くなったセンセイに相談するのは愚の骨頂です。研究室は治外法権であって、所属していない人間が内部の情報を正確に把握することはできません。そもそも先生方は他の研究室に興味がないです。せいぜい同じ学部のセンセイが知っているのは、表に出てしまった指導教官と学生間のトラブルか、教授間の覇権争いで情報戦に勝利した教授の良い評判ぐらいです。実際の実情は配属されるまで分かりません。最後に信じるべきは自身の直感であることをキモに命じておきましょう。

メンバーの構成に関する事項


そのメンバーとB3から最大7年生活をともにするんです!


1.プライドで研究をしている人が多い研究室は避けた方が無難


経験からですが、研究が楽しいから研究している人と見栄やプライドのために研究しているのではないかと感じる方がいました。後者の場合、論文や研究結果が直接的にステータスであり、良い就職に直結すると考えているため、同期や後輩を踏み台としか考えません(そう感じた方の一人が、酔った勢いで言っておられました)。妬み・僻み、感情の乱高下、雑用の放棄・押付、嫌がらせ等、周囲の影響を考えると始末が悪いです。
 見分ける為には、研究室見学の際にできるだけ多くの先輩に話を聞いてみましょう。経験から、プライドで研究している人は研究内容を話すとき、ぶっきらぼうに自分の研究内容しか話さない傾向が強かったです。また、『有名な○○先生が...』と詳細よりもネームバリューからの権威付けを重視する傾向があります。一方で、研究を楽しんでいる方は、こちらが分からないことを承知の上で、次から次に自身の夢の化学を語ってくれます。そして、目の輝きが違います。
もちろん、あなたが初対面であるにも関わらず、違和感がある場合、その研究室を避けることを強くお勧めします。


2.先輩や配属後に女性が同期になりそうな場合、積極的に避けることが賢明です


 雑務が多くて朝から深夜まで学生をコキ使う研究室への配属を希望する上で、男性の方は女の多い研究室は避けた方が無難です(見ていて気の毒でした)。
 一部の例外もありますが、朝から深夜まで圧倒的な雑務の傍ら実験する体力的にキツイ研究室生活を、女性が毎日毎日こなしていくのは生物学上、大変です。(たまにスーパーマンがいらっしゃいますが...)、その結果、本来学生に均等に割り振られていた雑務が配慮の名のもとに、見えない部分での負担が男性に集中して、その方の研究の時間はどんどん減っていきました。主体的に、研究テーマの割振りや雑務の配分を、涙の力でゴネ勝ちしていく王道パターンもあります(あくまで特殊な例が続いたのだと思いますが)。もっと特殊な例では、お嬢様扱いされ、そのお方の実験器具を後輩が準備する義務があったという噂を聞いたことがあります。就職活動では、こうした人心掌握にたけた方から決まっていきます。
 セクハラでの解雇はあっても、アカハラでの解雇はほとんどありません。従って、指導教官にも丁重に扱われ、そのしわ寄せが男性に来る場合が多いです。(まぁ、すべての女性がそんな器用な立ち振る舞いができるわけではないのですがね...あれは才能です)
ただ、綺麗事は抜きにして、こうしたしわ寄せが本当の意味であなたの死活問題になりかねないことは確かです。

 社会と異なって、無制限に労力の提供を要求されるような特殊な研究室に覚悟して飛び込む場合、懸念すべき大きな事柄であることを意識してもらえればと思います。

とりあえず以上

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