これから「ブラック研究室」の話をしよう①
順番を追って詳しく書いていくつもりでいますが、描きやすい何が起こっているのか、概論からお伝えします。
内部進学の強制
内部進学を事実上強制させられます。優秀な人(成績がいい人)ほど逃げることができません。なぜなら成績優秀者は推薦の枠が与えられ、それを事前に先生が把握することになります。
実例①
外部進学を希望した学生は毎晩,先生の部屋で数時間に渡る「お話」をしていました。なぜか順調だった研究内容が突然,中止を命じられ、他の人と交換、原料合成係を命ぜられます。同時平衡で指導している博士後期課程の先輩からの説得が続きます。結果,「納得して自発的に」内部進学を決意します。すると研究はもとに戻りました。
残念ながら大学院の推薦制度は事実上、全員合格する仕組みになっています。遺恨が残らないようにわざと失敗することができません。
現実は…
「一年では研究者として成長できないから貴方のためにも三年間はうちで腰を据えて研究してください」など,最もらしいことを言います。しかし、実際には出身学部と修了する大学院が違う優秀な研究者や教授は山ほどいます。また,一方で内部進学を強制する先生・研究室に限って,他大学からの外部進学者を毎年のように沢山受け入れていたりします。要するに労働力が欲しいのです。
裏ワザ
一般入試の場合はわざと失敗することで他の大学に逃れた方もいました。公式の試験から落ちてしまったら、いくら教授でもどうしようもできないですからね。それでも,その後半年間のことを考えて併願することもできず,初めから申し込み時期が自身の合格発表後の大学に絞らざるを得ませんでした。
逃さない&逃れられない
前述しましたが、評判の為に研究室から逃して貰えません。そして逃れにくい状況があります。明確なブラック研究室と違い、教授の信用人望が教授会・大学から極めて厚い。そして、明確なブラックな研究室と比べて、立ち回りや学内政治力が上手いです。従って,問題が発生した際,貴方のわがままor人間性に難ありと,研究室移動は困難となります。学内で絶対の信用ある百戦錬磨の先生と、例えば、大学の保険セクターから指導を受けており、精神科に通院歴をもった貴方、どちらの証言が信用されると思いますか?
実例①
精神がおかしくなる前に退学届を提出した先輩がいましたが,教授に諭されて返却されました。その後,通院を開始して,お薬服用しつつ,遅刻,時には欠席してそれでも研究に対する使命感から実験は続けていました。そんな社会で働くことが困難なボロボロの状況で卒業されていきました。音信不通です(学位があれば何とでもなると思っているのでしょうか…
実例②
大学院在学中に公務員の試験を受け,受かったら辞める趣旨を漏らした先輩がいしました。研究は熱心に取り組んでおり,帰宅後深夜に勉強をしていたようです。しかし「代々受け継いできた研究を,あなたでその研究のバトンを終わらせる気?これまでの先輩の情熱を彼方がドブに捨てるの?」と執拗に良心を咎められて結局折れていきました。自分の人生を自分で判断できない環境に追い詰められるのです。
つまり、学生が修了や卒業以外の方法で研究室・大学院から退院すると悪評が立つため、研究室や先生のメンツをかけて全力で囲い込みます。その結果、極めて逃れにくい状況にあります。
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