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2016年1月10日日曜日

これから「ブラック研究室」の話をしよう②




これから「ブラック研究室」の話をしよう②

前回の続きです。

就職活動

大学は本来、社会に貢献できる人材を排出するための施設のはずです。しかし、隠れブラック研究室は違います。まず、猛烈に博士後期課程を煽ります。希望するなら博士後期課程は素晴らしい。しかし、教授や先輩は進学の意思のない学生にまで暗示や洗脳に近い勧誘を行います。なぜか、どうして自分はアカデミックに進まずに就活を行うのか認めて貰う必要があります。


 後期課程のメリット

博士後期課程の学生は教授にとって研究室を運営していくための無償の労働力,かつ学位取得までに少なくとも4報の論文を確保してくる兵隊であり,先輩方にとっても無駄な雑用を肩代わりしてもらえる貴重な同士なのです。
そういったわけで希望者がいなければ,先生も先輩も容赦なく精神的弱者達をひきずり込もうとします。決して就職活動をするなとは言いません。就職活動が出来ない精神状態に上手く持っていくのです。

勧誘のやり口

就職活動が始まる前後で雑務や後輩の指導等を特定の学生に押しつけます。そして,研究室の運営(雑用)・研究に手を抜く人間が社会で通用するわけないと吹き込みます。結果、雑用や実験を優先させ、就職活動が中途半端・精神的にできなくなっていきます。不本意な就職活動になるだけならまだいいのです。抵抗を諦めて博士後期課程に進学してしまうのです。仮に本人が納得する内定を頂いていても「第一志望じゃないのに…妥協していく人生でいいの?」「世界や日本の発展に貢献できる人材になるために…」「これからはドクターの時代だよ」「やりたいことをやらないなら生きている意味ないよなー,死んだ方がましだわ」と教授・先輩共に勧誘を続け,歪んだ形で博士後期課程に進学させていきます(断っておきますが、どういう形であれ、自分で決めて進学しており、自己責任以外の何ものでもないです)

やり口②

この勧誘が巧妙なのは確実に精神的に未熟で反論できないような学生に狙いを定めることです。次に配属される学生のための疑似餌として「大企業への就職実績」のために,ほとんどの学生にはしっかり就職活動をさせるのです。当然,歪んだ形で進学した方は次の犠牲者を出すための啓蒙活動を精力的に行う上に、就職活動組は同期間で生贄を押し付けるべく必死に行動するため,人間関係は非常にぎすぎすしています。3年間の経験から、必ず,『犠牲者』と『うまく立ち回って犠牲者に追加でムチを与える者』がいました。逆説的に、これをうまく立ち回って就職できた『ゆうしゅう』な後者の学生になれれば、社会で活躍できることは間違いないと思います。


2016年1月9日土曜日

これから「ブラック研究室」の話をしよう①



これから「ブラック研究室」の話をしよう




順番を追って詳しく書いていくつもりでいますが、描きやすい何が起こっているのか、概論からお伝えします。



内部進学の強制

内部進学を事実上強制させられます。優秀な人(成績がいい人)ほど逃げることができません。なぜなら成績優秀者は推薦の枠が与えられ、それを事前に先生が把握することになります。

実例①

外部進学を希望した学生は毎晩,先生の部屋で数時間に渡る「お話」をしていました。なぜか順調だった研究内容が突然,中止を命じられ、他の人と交換、原料合成係を命ぜられます。同時平衡で指導している博士後期課程の先輩からの説得が続きます。結果,「納得して自発的に」内部進学を決意します。すると研究はもとに戻りました。
残念ながら大学院の推薦制度は事実上、全員合格する仕組みになっています。遺恨が残らないようにわざと失敗することができません。

現実は

「一年では研究者として成長できないから貴方のためにも三年間はうちで腰を据えて研究してください」など,最もらしいことを言います。しかし、実際には出身学部と修了する大学院が違う優秀な研究者や教授は山ほどいます。また,一方で内部進学を強制する先生・研究室に限って,他大学からの外部進学者を毎年のように沢山受け入れていたりします。要するに労働力が欲しいのです

裏ワザ

一般入試の場合はわざと失敗することで他の大学に逃れた方もいました。公式の試験から落ちてしまったら、いくら教授でもどうしようもできないですからね。それでも,その後半年間のことを考えて併願することもできず,初めから申し込み時期が自身の合格発表後の大学に絞らざるを得ませんでした。


逃さない&逃れられない

前述しましたが、評判の為に研究室から逃して貰えません。そして逃れにくい状況があります。明確なブラック研究室と違い、教授の信用人望が教授会・大学から極めて厚い。そして、明確なブラックな研究室と比べて、立ち回りや学内政治力が上手いです。従って,問題が発生した際,貴方のわがままor人間性に難ありと,研究室移動は困難となります。学内で絶対の信用ある百戦錬磨の先生と、例えば、大学の保険セクターから指導を受けており、精神科に通院歴をもった貴方、どちらの証言が信用されると思いますか?

実例

精神がおかしくなる前に退学届を提出した先輩がいましたが,教授に諭されて返却されました。その後,通院を開始して,お薬服用しつつ,遅刻,時には欠席してそれでも研究に対する使命感から実験は続けていました。そんな社会で働くことが困難なボロボロの状況で卒業されていきました。音信不通です(学位があれば何とでもなると思っているのでしょうか…

実例

大学院在学中に公務員の試験を受け,受かったら辞める趣旨を漏らした輩がいしました。研究は熱心に取り組んでおり,帰宅後深夜に勉強をしていたようです。しかし「代々受け継いできた研究を,あなたでその研究のバトンを終わらせる気?これまでの先輩の情熱を彼方がドブに捨てるの?」と執拗に良心を咎められて結局折れていきました。自分の人生を自分で判断できない環境に追い詰められるのです

つまり、学生が修了や卒業以外の方法で研究室・大学院から退院すると悪評が立つため、研究室や先生のメンツをかけて全力で囲い込みます。その結果、極めて逃れにくい状況にあります。