前置き
普通の研究室でも…
多くの学生にとって研究室は、初めて経験する濃密な人間関係を経験する場所になります。研究室独自の機器運営ルールや雑用、研究方法を先輩や先生にお伺いを立てることから始めなくてはなりません。あなたの卒業、修了を認める権限を持つのが研究室の先生です。先生が本気になった結果、要件は満たしていたのに学位を認めなかった事例もあります。また、同じ研究室でも、グループごとにカラムのシリカ充填方法やクロホ等の脱水溶媒や試薬の保存方法に一家言あるなど、どうでもいいルールを察する力が重要です。
ブラック研究室の認知度上昇中…
ブラック研究室の認知度が向上してきました。本来、技術者は辛い研究室生活を耐えたおかげで良い職につき満足する、若しくは、終了後も研究室の人脈で飯を食っているため暗部が露見することはありませんでした。しかし、ネットの普及と就活の変遷によるブラック研究室における不遇や病による離脱者が増えたことで情報が漏れ始めています。例えば、『ブラック研究室 twitter』で検索すると、旧帝大や有名大学の学生・卒業生が大学と学部、指導教員を特定できる形でその惨状を公開しています。学生にしてみれば、3年間の居場所なら劣悪な環境であっても、我慢したほうが利益は多いためどんどんブラック化していきます。ブラック研究室の認知度の向上のために、こうした情報公開が進むことを期待します。現状が続けば危ないと思います。いずれどこかの研究室で、不幸な大きな事件が起きそうな気がします。
私の所属した研究室は・・・
私が所属することになった研究室は隠れブラック研究室であったと思います。大所帯の研究室で自身を含め,60人以上の修士・ドクターの学位を取得された先輩方を見てきました。毎年,研究室で幸せな研究室生活を経て満足な就職活動をして卒業する方たちがいる一方で,感情と表情を失いボロボロな状態でギリギリまで追いつめられて3年間を終えて退院していく方もいます。私がこのブログを公開することで、後者になりかけている方に何か響くことがあれば幸いです。
謝辞
また,自分が研究室で潰れたとき,どうなってしまうのか分からなくなった時,似たような経験をされた方のブログを読み漁ることで大きな安心を得ました。もし,自身の辛い経験談を書いて下さった方にみていただきましたら,心から感謝しています。ありがとうございました。
0 件のコメント:
コメントを投稿