注目の投稿

ゼミ・研究室で指導教官・卒業生へのプレゼント

大学でゼミ、研究室に所属すると何かとプレゼントを探す機会が増えると思います。 素敵な思い出に残るプレゼントの候補を、こちらのページでは特集します! 指導教官への誕生日プレゼント 教授や准教授、助教、秘書の方の誕生日にケーキと一緒に結構高額な...

2017年7月23日日曜日

あなたは、幸せな大学生活・研究室生活を送れていますか?

20代にも関わらず不幸だから鬱で死にたいと大学生が自死の方法を考える  


あなたは、幸せな大学生活・研究室生活を送れていますか?

紆余曲折は当然あるものの、必死に進路研究と勉学を重ねるとともに自分で選択した大小様々な意思決定を経て現在の貴方があるのです。その結果は満ち足りていますか。こころが悲鳴をあげているにも関わらず、見て見ぬ振りをして、理性で押さえつけていませんか。(満ち足りていればこのブログでお会いすることもなかったと思いますが

今回は、日本人の幸福度に寄与する項目や幸福度の世代間の推移について、トピックとしてまとめてみます。今の生活を振り返る契機となれば、と思います。

 トピックス

今回の引用は、『第51回国民生活白書』 第三節 社会の主体としての消費者・生活者~幸福の探求2)日本人の幸福度に関する分析よりさせていただきました。内閣府がWEB上に公開している文書ですので、詳細が気になる方は原本をあたって下さい。

 日本人の幸せに影響を与える要因はなんですか?

 もちろん、主観的な幸せは、人それぞれでしょう。研究をすること、実験をすること、ゼミの準備をすること、文献を読むこと、先輩と議論すること、人生の全てを賭けて研究に打ち込むことかもしれません。
上記のような特殊な事例も含めて、幸福度の高い人の共通項、不幸度の高い人の共通項を抽出して、幸福度に有意な影響を与える要因について統計的に解析されています。

以下抜粋1

✩幸福度にプラスの影響
 〇女性であること

 〇子供がいること
 〇結婚していること
 〇世帯全体の年収が多くなっていくこと
 〇大学または大学院卒であること

 〇学生であること 
 〇困ったときに相談できる人がいること
✩幸福度にマイナスの影響
 〇年齢が高いこと
 〇失業中であること
 〇ストレスがあること

✩影響なし
 〇自営業であること
 〇何らかのトラブルを経験したこと
 
抜粋以上

こうさつ

強調した部分については、当てはまるだろう項目です。女性で、大学を卒業して、修士課程or博士後期課程に在籍しているあなたは、その他の人よりも遥かに『幸福』になれる条件を取り揃えています。やはり、幸せな満ち足りた生活を送れているのですよね!!非常に羨ましいです。

続いて、日本人の幸福感が年齢とともにどのように推移するかについても調査されています。

以下引用2

 年齢と幸福度
 (前略)これまでの諸外国における調査では、年齢と幸福の間にU字型の関係があるとの結果が出ているものが多い。つまり、若者と高齢者は熟年層よりも幸福だというのである。その理由としては、熟年層に入る頃には、自分の人生がある程度定まってくるので、人々は若い頃持っていた野心を実現することをあきらめざるを得ないから幸福度が下がる。その後の高齢期に入ってからは考え方を変え、後半の人生を楽しく充実させようと努力するから幸福度がまた高まるのではないかとの考察がなされている。しかし、今回の推計(※日本人)ではU字型にはなっておらず、67歳を底にして79歳にかけて幸福度はほとんど高まらないL字に近い形状を取っており、アメリカの結果と比べても我が国は特異と言える
日本人の幸福度は高齢になっても上昇しない
以上引用終了

こうさつ

引用元には、アメリカ人と日本人の『年齢による幸福度の推移』がグラフとなって表記されていますので、ぜひご覧下さい。ものの見事に、日本人の幸福度は15歳をピークに右肩下がりとなっています。(海外のコミックや映画の主人公に渋い大人が多いのに対して、日本の漫画やアニメの主人公が少年少女である例が多いのは、日本人の幸福感を潜在に反映しているのでしょうか

すいそく

 今幸せでなくて、いつ幸せになるのか。学生時代が、一番幸せになりやすい黄金期です。もちろん、肉体的な衰え、身内の介護や不幸、結婚、出産等によって同世代の中で入れ替わりはあるでしょう。しかし、いまの辛い生活の延長上に幸せな生活を思い描くことができますか。
 明確な外的要因もなく、今の生活がただ辛いのであれば、このまま勉強しても、実験しても、学会で発表しても、アクセプトされても、決して貴方は満たされない、でしょうね。そんなものを得られなくても、幸せそうに生活している先輩・同期・後輩はいませんでしたか。あなたの意思決定や価値感について、幸せになるための手段と目的を再考してみてください。
 一つの成果が得られたら、更に良い結果を出すために、今の生活よりもう少し辛くなるのです。そして限界までこころは鈍感になっていきます。カエルを水風呂で徐々に暖めるが如し。


まとめ

・日本人の世代毎の幸福を感じる比率は15歳をピークにどんどん減少していく。
・大学または、大学院卒であること、学生であることは幸せを増加させる要素である


2017年6月11日日曜日

研究室へのお中元やお歳暮について

研究室へのお中元やお歳暮について


お中元やお歳暮を研究室に送りたいと、心情的に思う期間があると思います。私も2つの理由から、しばらくはお中元を送ってきました。1つ目にオセワニナッタ先生へのカンシャと助けてもらった先輩と後輩達への純粋なお礼をする為、2つ目に自分が在学時代に毎年卒業された先輩方からお歳暮やお中元という形でいただいたご好意を後輩に返す為です。
社会人として決して体験できないイロイロな貴重な経験を積ませてもらった研究室へお中元やお歳暮を贈る上での注意やおすすめの品をピックアップします。


贈る上での注意

お中元やお歳暮を贈る上で気をつけることは、『貴方の大学の研究室の常識』と『現在の研究室の需要』を見誤らないことです。

・貴方の大学の研究室の常識とは

 郷には郷に従えという言葉が示すように、『失礼にあたる行為』や『地雷』は場所や人間関係よって違います。(一般的な時期やお礼状の書き方については調べれば分かるので調べてください)
 例えば、研究室に複数の教員が在籍する場合等、在学時代の習慣に従って誰に贈るべきか気を使う必要があるのかもしれません。そもそも、主催する先生がお中元やお歳暮の風習を不純なモノ、不要な習慣として毛嫌いされている場合もあります。こうした場合、無理に贈るべきではないでしょう。
在学中に贈り物を受け取った経験があれば、それに合わせるのが安全です。実際、教員が何名かいた研究室では立場に合わせて複数個に分割して贈ったり、アポをとって直接持参したりと、ケースバイケースでのこころ配りが必要かもしれません
せっかくの感謝のキモチが、つまらない禍根を残さないよう気をつけてください。
(わたしの研究室は研究室宛に届いたものを、お盆と年末の飲み会の肴にして、その後、おかし等は学生が均等に分けて終わりだったので、その点は気配り不要で楽でした。)


スポンサーサイト







・現在の研究室の需要とは

 お中元やお歳暮がどのように処理されるか(先生が持ち帰るのか、研究室で分けるのか)を想像して選定しましょう。これも、在学中に贈り物を受け取った経験があれば、自ずとどんなモノが喜ばれるのか、困るかがわかってくると思います。
 研究室内で学生と消費するというスタンスを先生がとっていると仮定して、自社製品の調味料半ダースが贈られてきたり、年末休暇前日に転勤先の幸(生もの)が贈られてきたり、お酒が飲めない学生がほとんどであるのに定番のビールが駄々かぶりして山積み・処理しきれずに賞味期限が切れたりということが起きては、お互いに残念ですよね。一方で、こうした贈り物は存在感があって語り継がれますが..。(狙ってやってはいけないですよね…)
好意が負担にならないようには、気をつけたいですね。ビールは鉄板のようですが、案外、スポーツドリンクやゼリー、普段自分で買わない珍しいお菓子やジュースとかも、被ることが滅多になくて嬉しかったりしますよね。


スポンサーサイト




日持ちするもの、簡単に処理・配れるもの、何より先生や後輩の好みにあったモノが一番いいですね!

(なお、私はお世話になった先輩と後輩に複数の案から食べたいもの直接聞いてそれを送っていました。結局、彼ら彼女らの胃袋に収まるのですから。今考えると、押し受けガマしかったのかとも思うのですが、それはそれということで。案外、飲み会の後に氷菓の受けがよかったみたいです。研究室に冷凍庫があることが前提ですが…



スポンサーサイト















お世話になったセンセイや先輩、後輩が喜んでもらえるといいですね。

2017年3月1日水曜日

博士後期課程のススメ 研究者の成れの果て


研究者のその後について淡々とまとめていきます。

 

研究者としての成功とは

博士後期課程への進学は経済的な成功を収める上で、極めて非合理的な選択であることは、すでに述べました。それでも、進学を決意しようとする貴方は、『研究者としての成功』を夢見ているのだと思います。その成功の一例について、公式な文献から引用します。

 成功の一例

日本において最高峰の研究者が集う理研や産総研の研究者として働けることは、研究者としての成功の道の一つです。任期付研究員として複数の研究機関で精力的に研究を行い、実績もだし、30代半ばで定年制研究者となる。さあ、これから学生時代に夢見た好きな研究ができる、夢と希望のスタートラインに立ったばかりのエリートであります。自分と重ねて想像してみてください....さぞかし、野望に燃えてキラキラしているはずではありませんか。

現実を、理研ニュース 2017年1月より引用します。

成果を上げ、定年制研究者として採用した30半ばの人たちに、これからやりたいことを聞くと、研究のことではなく、結婚したいとか、家を持ちたい、と返ってきました。かわいそうな気がします。(中略)…30半ばでようやく安定した定年のポストに就く。そこで初めて結婚やマイホームを検討する職業として魅力的なのかどうか。
引用以上
貴方の想像と実像は一致しましたか?

しんきんぐ!!

論点は2つあります

満足

一つ目は、あなたが満足できますか?実例は、10年前に今の貴方と同じ夢をみて博士後期課程に進学し、同期との熾烈な生存競争に生き残った極めて優秀な成功者の姿です。馬車馬のように働き続けた10年後。更にこれから、研究よりも結婚や家を持つことを夢見て働く姿を想像できますか?ちなみに、学部(or修士課程)で卒業し、しっかりと就職活動していれば、安定した生活も結婚もマイホームも、とっくに入手することが可能だったものです。今頃、子供の成長に日々胸を膨らませていたのではないでしょうか…

世間の感覚

二つ目は、一般人の感覚で上記の状態を『かわいそう』と表現するらしいです。研究室生活の中で、感覚がおかしくなっているのではないか、もう一度振り返ってみてください。(わたしは、健康な体で、実力も成果もあって、研究ができる、ステキな身分だと思います。卒業してしばらく経過したにも関わらず、いまだに汚染されていますね

放り投げた例

次に、文章を信じれば、助教まで昇進された女性の手記から引用します。

http://biomedcircus.com/research_02_13.html

あれだけ苦労して手にいれた博士号なのに。20代の貴重な5年間を使って手に入れた博士号なのに。なけなしのお金(学費など)を使って手に入れた博士号なのに。それに、家族との時間を犠牲にして自分の楽しみを我慢してようやっと出せた論文なのに・・・。

あのときの若さとガッツがあれば、もっと別のことをしてお金を稼げばよかった。私、博士号を取得したあとは、ポスドクとして馬車馬のように働かされたんですよ、やっすい給料で土日の休みなく。ポスドクなんてしないで、もっとお金を稼ぐトレーニングをしていればよかったと心の底から思いますね。自分の人生で最も精力的に働ける期間に、安い給料で長時間、実質的には何の意味もない「論文」を書くために自分の全リソースを注いでたんです

 もうね、研究者でいることが苦痛だと頭で理解したあとは、本当に後悔の連続でしたよ。(中略)

 で、転職することを告げたんですよ、研究室の教授や周りの人に。研究の引き継ぎなんかを余裕をもって出来るようなプランとともに。でも、そのときのことは、今思い出してもダークサイドに堕ちたくなりますね。「今やってる研究を放り投げるのか?この無責任な奴め。そんなんだから研究者として成果が出なかったんだ」みたいに言われたりしましてね。私の人生プランを放り投げて雑用・雑務ばかり押し付けてきたのに、よくもまあって感じです。挙句の果てには「裏切り者」扱いですよ。私が誰の何を裏切ったのか、今でもよくわかりません。皆様立派な科学者なのに非論理的な叱責ばかり私にしてましたね。
引用以上

しんきんぐ

ぜひ、全文を読まれることをお勧めします。分野が異なるので詳しくは分かりませんが、本当であればもっとすごいことが書いてあります。助教に採用されており、成功の道を歩き始めた方であるのに、10数年の全てを放り投げれてしまう厳しさがあるようです

他人の人生プランを無茶苦茶にして、働かせる。雑務・雑用を押し付ける。挙句の果てに自己責任で裏切り者扱い。以前、私が書いた体験記と全く同じです。程度は随分違うのだと思いますがそういう研究室に在籍している以上、トップにならない限り、ずーっと同じ扱いを受けるのでしょうね。ちなみに、こういった扱いをしている人たちこそが、貴方が真に憧れるべき、真の成功者なのですが、そうなりたいですか?なりたいですよね!


さあ、『研究者としての成功』を目指して博士後期課程へ進学しましょう!